椎間板ヘルニアの症状と原因
ここでは腰椎椎間板ヘルニアの原因についてご説明します。
なお、頸椎のヘルニアの原因も腰椎と同じですので参考にしてください。
椎間板とは
まず、椎間板についてご説明します。
背骨の1個1個の間には椎間板というクッションがあります。椎間板は、外側の丈夫な線維輪と、真ん中のゼリー状の髄核で構成されます。あんぱんに似ていて、皮=線維輪、あんこ=髄核 の関係です。
髄核はベアリングの役割を果たします。髄核を中心として上の椎体が動くことで、背骨を円滑に大きく動かすことができます。もし髄核が中心からずれると、背骨を前後左右のいずれかに動かしにくくなります。
シーソーの支点のようなイメージです。シーソーの支点が中心からずれていたら、左右のどちらかに倒れにくくなりますよね。髄核が100%その役割を果たすには、髄核が椎間板の中心にあることが重要です。
髄核の水分は体重で少しずつしみ出ます。そのため、朝に比べて夕方は身長が1cmほど縮みます。夜寝ることで髄核が除圧され、水分を吸収しなおします。年を取るにつれ、髄核と椎間板の弾力性が減ります。水分が十分に戻らず、椎間板が薄くなっていきます。
背骨が歪むと、関節が固くなります。椎間板にかかる衝撃が大きくなるため、椎間板の老化が早まります。椎間板が薄くなり、上の骨と下の骨が近づくと、痛みが出たり動きづらくなります。背骨の歪みは放置せず調整することをおすすめします。
ヘルニアの原因は髄核のずれ
背骨が歪むと、髄核の位置が後方の左右どちらかにずれます。椎間板の動きに制限がかかり、関節がロックされ固くなります。背骨が歪み、髄核が中心からずれることが、ヘルニアの根本原因です。
髄核が中心からずれた状態を長く放置すると、次第に線維輪が傷つきます。線維輪に裂け目ができ、髄核が後方の左右どちらかに飛び出し、神経根を圧迫します。圧迫しただけでは痛みは生じません。神経に炎症がおこった時、ヘルニアの強い痛みが生じます。「ヘルニア」とは「元の位置から飛び出る」という意味です。
ヘルニアの症状
ヘルニアの特徴的な症状は坐骨神経痛です。坐骨神経痛は病名ではなく、症状のことを指します。坐骨神経はお尻から足先まで伸びています。
この神経にそって、下肢に痛みや痺れがあらわれます。主に、片側のお尻~太ももの裏~ふくらはぎに痛みが生じます。筋力が低下して、つま先に力が入らない事もあります。重症の場合、両側に症状が出ることもあります。脊髄を圧迫して尿や便のコントロールが困難になった場合、急いで手術を検討します。
自然回復が多いが、再発も多い
多くの場合、飛び出た髄核は免疫力によって異物として認識され排除されます。飛び出た部分が免疫細胞によって食べられ、引っ込みます。ヘルニアと診断された人の7~8割は、数か月で症状がとれていきます。
しかし、根本的な原因は解決していません。背骨の歪みによって髄核は中心からずれたままです。多くの場合、強い痛みは引いても、何となく痛い、動きずらい、といった状態が続きます。また、不定期で、神経に炎症が生じ、再発を繰り返すことになります。
まとめ
ヘルニアとは髄核が椎間板から飛び出て神経を圧迫し、炎症があらわれた時に起こります。自然回復することもありますが、体の歪みが根本的な原因なので再発することも多いです。
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