良い姿勢
良い姿勢とは骨で立つこと
良い姿勢とはどのような姿勢でしょうか?
見た目が綺麗でも、腰、肩、足などを緊張させていては疲れてしまいます。楽に立て、疲労が溜まりにくく、効率的に動ける姿勢が良い姿勢です。
良い姿勢だと図の縦の黒いラインに次の4点が並びます。
- 耳
- 肩
- 大転子(股関節のでっぱり)
- くるぶし
この状態だと骨に体重を預けられます。良い姿勢とは骨で体重を支えて筋肉が楽をできる立ち方です。
逆に、4点が黒いラインからずれるほど筋肉を使って姿勢を維持する必要が出てきます。この時に使う主な筋肉を抗重力筋と言います。
抗重力筋
抗重力筋とは、重力に抵抗して、立ったり座ったりするための筋肉です。運動の時にも使いますが、姿勢のバランスが崩れた時に反射的に抗重力筋が姿勢を整えます。また、理想的な姿勢からずれるほど、抗重力筋で姿勢を維持します。
反り腰、猫背、スゥエイバックなどの方は、理想的なラインからずれているため、常に抗重力筋を緊張させています。当然、筋肉が疲れて慢性的な腰痛や肩こりなどになりやすいです。
見た目は良くても、抗重力筋を緊張させているのは良い姿勢とは言えません。反り腰は美しく見えがちですが、腰を緊張させて胸を張っており不自然です。
ご自宅での改善方法
本当に良い姿勢とは骨に体重を乗せて立つことです。うまく骨に体重が乗らないとあちこちの抗重力筋が緊張します。
骨に体重を乗せるためには、スネの骨(大腿骨)の真下に体重を乗せるのがポイントです。スネの骨の真下とは、足裏の土踏まずのやや後ろ側で、内側のくるぶしの下です(外側のくるぶしではありません)。ご自分のスネの骨を下に向かってなぞると分かると思います。
スネの骨に乗ったな、と思ったらなるべく全身の筋肉の緊張を抜いて骨で立ってみましょう。普段よりもリラックスして立てたらうまく骨に乗れています。
猫背や反り腰の方は足裏の中央~つま先側、内側でなく外側に重心がずれて乗っていることが多いです。足裏の重心がずれていると体が傾くため、抗重力筋を緊張させて体のバランスを修正しなければなりません。
小池義孝氏の著書『ねこ背は治る! 知るだけで体が改善する「4つの意識」』を参考にしています。詳しく知りたい方は読んでみてください。
整体での改善方法
しかし、内くるぶしの下に体重を乗せようとすると難しかったり窮屈に感じるかもしれません。それは長年の猫背や反り腰で筋肉にクセがついているからです。固く縮んだり伸びたりしています。やはりストレッチや筋トレで筋肉のクセをケアすることも必要でしょう。
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