頭蓋骨・骨盤の歪みと脳脊髄液

頭蓋骨・骨盤の歪みは、脳脊髄液の循環を停滞させ、生命力を低下させる根本原因として考えられます。神経やホルモンのバランスが崩れるため、腰痛、肩こり、頭痛だけでなく様々な不調の原因となる可能性があります。

当店では「ファーストブリージングシステム」という施術を行っています。この施術の根本となる考え方に、頭蓋骨・骨盤・脳脊髄液が大きく関わっています。

少し難しい話になりますが、当店で大切にしている考え方ですのでご説明します。ご興味がある方はご覧ください。ご覧にならなくても施術で変化が出るように目指していますので、安心してご来店ください。

まず、頭蓋骨・骨盤と脳脊髄液の働きについてご説明します。

脳脊髄液の生成と循環

頭蓋骨・骨盤のポンプが脳脊髄液を循環させる

脳脊髄液

脳脊髄液は、脳と脊髄を外部の衝撃から守る緩衝材です。また、脳と脊髄に酸素や栄養を供給し、老廃物を回収します。

脳脊髄液は、脳と脊髄のまわりを薄く満たします。脳と脊髄が脳脊髄液というプールに浮いているイメージです。これにより、脳と脊髄が外からダメージを受けるのを防ぎます。

脳脊髄液は脳のあたりで作られます。脳脊髄液はリンパ液のように無色透明な液体です。脳脊髄液には酸素と栄養が溶け込んでいます。脳脊髄液が循環することで、脳と脊髄が育まれます。不要になった脳脊髄液はリンパ管に回収されます。

頭蓋骨と骨盤が循環させるポンプ

循環させるためのポンプが頭蓋骨と骨盤です。頭蓋骨は特に後頭骨、骨盤は仙骨が主に働きます。頭蓋骨と骨盤は1分間に10回ほどの微弱なリズムで膨らんだり縮んだりします。

頭蓋骨は23個のパーツで構成されます。そのつなぎ目は縫合と言います。頭蓋骨のリズムは、縫合がコンマ何ミリか動くことで行われます。

骨盤は左右の腸骨と真ん中の仙骨で構成されます。腸骨と仙骨の間の仙腸関節もわずかに動きます。仙腸関節はブーツのような形をして、上半分が呼吸、下半分が体重を支える役割です。

脳は全体の20~30%の酸素を使います。この大量の酸素は心臓だけで脳に送ることは構造上できません。頭蓋骨が膨らむことで、脳内が陰圧になって脳に血液を吸い上げるのを助けます。脳に十分な血液を循環させるためにも重要なのです。

一次呼吸

頭蓋骨と骨盤のポンプよる脳脊髄液の循環を一次呼吸と言います。「一次」とは、赤ちゃんが肺呼吸をする前からしている呼吸のようなものだからです。肺呼吸は出産されてからはじまるため二次呼吸と言います。

胎児が母親のお腹の中にいる時は、羊水の中にいるので肺呼吸はできません。胎児が酸素と栄養を体に循環するための呼吸が一次呼吸です。

妊娠6週目あたりから一次呼吸は始まります。一次呼吸のリズムによって、内臓、筋肉、骨格などが成長していきます。

出産して肺呼吸が始まった後も一次呼吸は続きます。
①一次呼吸→ ②肺呼吸 のように連動して呼吸が行われます。一次呼吸のリズムが崩れると、肺呼吸も浅く不規則になります。

まとめ

このページでは頭蓋骨・骨盤と脳脊髄液の働きについてご説明しました。次のページでは、頭蓋骨・骨盤が歪むと脳脊髄液の循環が滞り、症状が起こる原因となる可能性についてご説明します。

次ページ:【症状が起こるメカニズム】

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